輪郭強調について

2004年9月11日
以前、いかにもデジカメっぽく安っぽい絵になるというハナシをしましたが、
そのコトについて調べるためにちょっと撮影テストへお出かけしてきました。

場所は木曽三川公園センター。
ここは草花木と緑が豊富なので、テストにはもってこい。

んで、以前から気になってた草木の撮影テスト。
輪郭強調モードをすこしずつ変えながら撮影します。
「なし」→「弱」→「やや弱」→「標準」→「やや強」→「強」
とゆーような感じで同じカットをRAWで6枚、JPEGでも6枚撮影。

印象としては、
☆「なし」
  輪郭強調されたイマドキの画像と比べるとアマく奥のほう
  なんかは上手く解像できてないような感じがするけど、
  よく考えてみるとこの方が自然な感じだったことに気がついた。
☆「弱」「やや弱」
  この辺がイヤミのない輪郭強調じゃないかな?
  奥のほうもジャキジャキすることなく、しっかり背景として
  脇役になってくれる、控えめの輪郭強調。
☆「標準」
  奥行きも輪郭がしっかりしてくる感じ。
  JPEGなら、輪郭ノイズが出てきそうだけどまだなんとか
  助かってるなって感じ。RAWならぜんぜん余裕。
  俺としてはこれ以上輪郭強調したくないところ。
☆「やや強」
  そろそろ実際の輪郭より太い範囲で階調がおかしくなってくる。
  たとえば草の緑色が飛んで、ハイライトの黄緑色から突然輪郭
  強調部分の黒色へ階調が移行していくような感じ。
☆「強」
  「やや強」の階調が飛ぶ傾向がさらに進む。
  緑豊かな草が一見、枯れかかっているような、ドライな印象
  となった。あと、輪郭にジャギーが目立ちはじめる。
  JPEGでは明らかに輪郭ノイズ発生。
  RAWでは輪郭ノイズがあんまりないおかげでそれほど違和感
  はないが、描写としては不自然だ。

以上のような感想です。

これが「草木」じゃない場合、たとえば花とか建物だったりすると
それほど気になるわけじゃないんだけど、
草やつり橋のワイヤー、電線などを撮影すると、輪郭強調によって質感が気になることが多いです。

細かいものは必要以上に解像しようとせず、それなりに背景として
脇役に徹するか、カメラ標準性能の解像度のままとする方がよさそうです。

D70のJPEG最高画質「FINE」では、輪郭強調「標準」以上では
描写が気になることが多いかも。
もしJPEGでシャープネス重視な絵にしたいなら、
RAWで撮影してNIKON PictureProjectから低圧縮でJPEGにした方が
いい結果になる・・・のですが、RAWよりもファイルサイズが
大きくなるという本末転倒な結果にもなります^^;

追加:
D70プリセット(フルオートモードとか風景モードとか)
ではほとんど「標準」以上の輪郭強調をかけられてしまいます。
というわけで、露出モードで撮影するのがいいなと思いました。

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